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皆さんこんにちは。加藤嘉一です。
ひとつ報告させていただきます。

このたび、香港明報出版社より拙書『日本鏡子』(Japanese Mirror)を出版する運びとなりました。

約1年半かけて執筆してきた、僕にとっては思い入れの強い作品。
400ページ近くに及ぶ重量感のあるタイプの本です。

テーマや内容は僕が「中国問題を考える上で必要だと考えるエッセンス」を巡って展開されています。

中国がWTOに加盟してからの歩み、政治改革、日中経済成長比較、歴史認識、
民主化プロセス、台湾問題、教育改革、高速鉄道問題、南シナ海領土摩擦..

リアルタイムでダイナミックに動いているチャイナレボリューションを考えてみました。

なぜ『日本鏡子』というタイトルに決めたのかというと、
中国の発展にはあらゆる鏡(ミラー)が必要だと思っているからです。

あらゆる立場で生活を営んでいる世界中の人たちが、必ずどこかで、何らかの形で、
意識・無意識を問わず、中国問題を反映する鏡になっているはずです。

その事実を一人でも多くの人に噛みしめ、自覚してほしい。
他人事だと思わないで、自分自身の問題だと思って(当事者意識)、
中国の問題を考え、傍観するだけではなく、そこに参画してほしい。

そんなささやかな願望を抱いて、このたび拙書を上梓いたしました。

活字を世に問うたびに、思うことがある。

ぼくは、生かされている。

これまで僕を支えてくれたすべての人々に、感謝の気持ちを込めて。

加藤嘉一 2012年11月15日 ケンブリッジの自宅にて