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20180619

みなさんこんにちは。加藤嘉一です。ひとつご報告があり、筆を取らせていただきます。
この度、中国人民解放軍上級大佐の劉明福(Liu MIngfu)国防大学教授と共著で『日本夢 ジャパンドリーム:アメリカと中国の狭間で取るべき日本の戦略』(晶文社)を出版させていただく運びとなりました(目次など詳細は以下リンクご参照:https://www.shobunsha.co.jp/?p=4773)。

劉大佐は2010年1月に出版されベストセラーとなった『中国夢』の著者。2012年11月に中央委員会総書記に就任した習近平氏は「中華民族の偉大なる復興」と定義した”中国夢”を一つの指導思想として掲げましたが、その前後・過程において、劉大佐の『中国夢』が、内外の関係者やウォッチャーが”中国夢”を定義・解読する上での一つの羅針盤になったのは言うまでもありません。私自身もそういう角度から劉明福という軍人、および『中国夢』を認識していました。

今回、ご縁あって、そんな劉大佐と共著で『ジャパンドリーム』を上梓することができ、私自身とてもうれしく、光栄に思っています。劉大佐の立場という観点から表に出せないこともあるのですが、劉大佐と本書を作り上げた時空とプロセスを簡潔に振り返ると、緊張とプレッシャーに打ち勝つのに苦労したけれども、とにかく楽しかった、興奮を抑えるのに必死になりながら、無我夢中に食らいついた、という感じです。人生における一つの、貴重な体験・財産になりました。この場をお借りして劉大佐、および本書の作成・出版にご尽力くださった晶文社の皆様に心より感謝の意を表したいと思います。

『ジャパンドリーム』は私の人生にどのようなインプリケーションをもたらすのか。すべてはこれからの自分次第です。私自身、劉大佐と本書を作成する過程でいろんなことを考えました。数年後、或いは数十年後に振り返ったとき、あのとき『ジャパンドリーム』を出版してよかったと思えるように、ただひたすら前だけを見て突っ走るしかないと心に思う今日この頃です。
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流した汗は嘘をつかない。

加藤嘉2018年6月19日 広東省の一角にて