Blog

皆さんこんにちは。加藤嘉一です。
東京はだいぶ暖かくなり、春の息吹が感じられるようですね。
花粉症の方には辛い季節かもしれません。
季節の変わり目で体調を壊しやすいですが、ぜひ皆さん健康で、日々を充実させてくださいね。

さて、少し前に南米に行ってきました。
日常的に行っているフィールドワークと年に一回の気合旅行を兼ねる形で強行しました。
特にガラパゴス諸島での数日間は己の世界観を覆す情景に身を包まれた感じです。

現在、ハーバード大学では米中関係の行方にポテンシャルなインパクトを与えうる米国と中国の体制、
システム、価値観といったファクターに着目して研究を進めていますが、
これらファンダメンタルな問題を考えるとき、まさに一つの原点に立ち返る必要があると思うのです。

1835年にガラパゴス諸島を訪れたチャールズ・ダーウィンは、これまで見たこともない動物や気候、
地形の成り立ちを目にしながら、「種の起源」に思考を巡らし、後に『進化論』を世に問うことになります。
今回もチャールズダーウィン研究所(1964年成立)に足を運び、約180年前にダーウィン氏がどのような思いで
この地を歩いて回ったのかを想像しながら、陸と海、動物と植物、そして心優しく、自然を愛してやまない
地元の人々が奏でる「赤道ミステリー」を体感することができました。

ガラパゴス諸島での体験記はこれからの執筆で皆さんにも徐々にフィードバックしていけるように
準備していきたいと思います。

ボストンはまだまだ寒いです。
お日様が出ていれば過ごしやすいですが、それでも最低気温はマイナスで、我がランニングコースである
チャールズ河沿いは風も強く、寒さが大の苦手のぼくにとっては厳しい日々が続きます。
心を整えて、日常生活のひとつひとつを大切にしながら、春の到来を待ちたいと思います。

  

加藤嘉一 2013年3月17日 ボストンケンブリッジの自宅にて