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20150729

皆さんこんにちは。加藤嘉一です。
ひとつご報告があり、筆を取らせていただきます。

この度、『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(ダイヤモンド社)を
刊行させていただく運びとなりました。
すべて、米国の地に身を委ねた2年10ヶ月のあいだに書きました。
日本人である私が、中国の将来・中国人民の命運を左右する内容に対して、米国の地で向き合い、もがく。
そんなコントラストは、私なんかにはもったいないほど魅力的で、愛おしい時間でした。
まだまだ半人前で、道半ばであるわたしが、いまという時期に、中国民主化問題という、己の精神構造と
価値体系のなかで最も関心をそそられるテーマに向き合えたことを心から幸運に、そして幸福に感じます。
これまで、私を叱咤激励してくださったすべての方々に、衷心より感謝申し上げます。

中国政治に関する書籍の執筆は、とりあえず一段落にするつもりです。
これから、心機一転、新たな思いで、新しい時代に入っていく「それ」を現場で観察、
体感し、いつの日か、またこのテーマに向き合ってみたいと思っています。

「それ」が意味するところがリフレッシュなのか、アップデートなのか。
それとも、当事者か傍観者かは問わず、誰にも想像もつかない何かなのか。
いつ、何が起こるか分からない。危なっかしくて、見ているだけで怖くなる。
鳥肌も立つ。

いまだ見ぬそんな中国の未来に、少しだけ己を重ねてみたくなる自分が生まれてきた意味、
生きていくことの意義。

たくさん汗をかくしかない。

2015年7月28日 雨上がり、薄っすらと青んだ北京の空を見上げながら