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皆さんこんにちは。加藤嘉一です。

昨晩、紀伊國屋書店新宿南店にて拙書『たった独りの外交録 中国・アメリカの狭間で、
日本人として生きる』(晶文社)出版にあたってのトークイベントに参加させていただきました。

2010年にワールド・ビジネス・サテライトに出演させていただいて以来、
「国際社会という舞台で”個”として自己表現すること」といったテーマをめぐって
ご指導いただいてきた小谷真生子さんがサプライズゲストとして来てくれました。
拙書のキーワードでもある「個人外交」にも関心を示してくださった小谷さんに
聞き手を務めていただき、僕自身日本を18歳で飛び出し、中国で9年半、
アメリカで2年という時間を駆け抜ける過程でぶつかった数々の葛藤を振り返りつつ、
日本人として、中国とアメリカの狭間でどう生きようか、という課題を思いっきり
語らせていただきました。
注目される香港情勢や中国問題に関しても小谷さんと議論を交わすことができ、
大いに勉強になりました。

会場にお越しいただいた方々からも、「加藤嘉一は2020年までに何をしようとしているのか?」、
「イデオロギーを超越した、平和な国際秩序をどう構築するのか?」、
「歴史認識をめぐる日中和解はどのように達成され、
その過程で、日本人は何をどのように発信すべきか?」など鋭いご質問を頂きました。
2012年に上海復旦大学ジャーナリズム学部で授業を受け持っていたときの教え子で、
現在日本の大学院でジャーナリズムを学んでいる学生も足を運んでくれ、感激でした。

多くの方々に支えられて、自分は赤ん坊のように甘えて、
今日まで歩んでこられたという事実を再確認したと同時に、
これから自らの行動で恩返しをしていきたい、という思いを新たにしました。

短い一時帰国でしたが、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
これからワシントンに戻って、またたくさん汗をかきたいと思います。

2014年10月17日 東京の片隅にて

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