東京の片隅にて

February 26th,2012
News

皆さん、こんにちは。加藤嘉一です。
本日東京マラソンを走ってきました。
結果は3時間18分20秒。情けなく、みっともない結果になってしまい、
応援してくれた皆さんに申し訳なく思っています。この場をお借りして深くお詫び申し上げます。

以下、レース前後を簡単に振り返ってみます。すべてをさらけ出します。

前日、22時就寝。緊張していたわけではないが、なかなか眠れない。
こんなことめったにない。結局眠ったのは午前1時過ぎ、その後3時に目が覚め、5時に起床。
レース前の睡眠としては最悪だったが、体は重くなく、コンディションも悪くない感じであった。

7時50分、スタート地点である都庁付近に到着。気候は悪くない。少し肌寒い程度。風もほとんどない。
「東京だから盗まれないだろう」と道端に荷物を置き、20分ほどかけて、ウォーミングアップと準備体操。
その後、荷物を預けて、トイレへと行き、8時40分にはスタートエリアに入った。
スタート時間の9時10分までにはまだ30分もある。この間に体を冷やさないように、心掛けた。

9時10分スタート。
自分はCエリアからスタートしたので(Aが一番前)スタートラインにたどり着くまでに2分以上かかってしまった。
「3時間ペース」で走るラビットを探そうとしたが、見つからず、
途中追い付こうとしたが、結局最後まで捉えられなかった。

自分の5キロごとのラップは以下のようなもの:

0-5キロ 21分03秒
5-10キロ 20分13秒
10-15キロ 20分47秒
15-20キロ 21分45秒
20-25キロ 22分45秒
25-30キロ 23分37秒
30-35キロ 27分03秒
35-40キロ 29分59秒
40キローゴール 11分02秒

情けない走りになってしまったが、要は自分に実力がないということ。
事前の自己管理から走り込みを含めて、すべては実力がないことが原因だった。
スタートが後ろのほうからというのも実力がないから。実力があれば前からスタートできる。
15キロを越えたあたりで気持ち悪くなってきた。マラソン当日まで体はだるかった。
コンディショニングが整っていなかった。これも自己管理力に欠陥があるのが問題だ。
20キロ過ぎから足にきてしまった。左足のひざ上と右足の太ももの裏がけいれんし始める。
足の裏も痛くなってきた。原因は走り込みが足りない、基本的なスタミナづくりが足りないことである。
正直言って、最後の最後まで呼吸器官は苦しくなかった。やはり体が出来ていなかったということだ。
正直言って、15-20キロくらいでは、あまりにも状態がおかしくて、途中棄権すら脳裏を駆け巡っていた。
それだけ弱気になっていた。自信を持って走れなかった。
ラストは一気に上げていくイメージをレース前はしていたが、足に来てしまってから、怖くてそれもかなわなかった。

つまり、今回自分が情けなく、無様な走りしかできなかった根本的な原因は
「事前にマラソンを走るだけの脚が出来ていなかったこと」にあると考えられる。

普段色んな国を回っていて、まともに練習時間が取れない、などというのは理由にならない。
だったらマラソン辞めればいい。そんなくだらない言い訳するな。
仕事をやりながら、日々忙しくしながら、それでもマラソンをきっちり走っている人間はいくらでもいる。
なぜ自分にそれができないのか。真剣に考えよう。

一ではなく、ゼロからやり直す覚悟でいます。
「またゼロから出直して挑戦しよう」という気持ちで、ゴールラインを踏みました。
自分は走ることで、走りながら、文武両道の精神で、
日本と世界にコミュニケーションの橋を架けていきたいと考えている。
そのためには、まずは自分がまともな走りをしないといけない。さもなければ、説得力のかけらもなくなってしまう。

今回の失敗で、課題がはっきり見えました。やらなければいけないことも。
これから、自己改造のためにはどんな調整が必要なのか。
仕事との兼ね合い、時間の使い方、他者にどうアドバイスを求めるか、などをゼロから徹底分析して、
次こそは3時間を切れるように挑戦したいと思います。

皆さん、こんなふがいない僕を許してください。

加藤嘉一