News お知らせ

ホームページアドレス変更のお知らせ

2013.05.30

加藤嘉一公式ホームページは、平成25年5月30日に一部にリニューアルし、
本おしらせページのアドレスが変更になりました。
新しいアドレスは、http://katoyoshikazu.com/top/です。

旧アドレスでお気に入りやブックマークにご登録いただいている方は、
お手数ですが登録の変更をお願いいたします。

週間プレイボーイ

2013.05.29

コラム連載中の、週刊プレイボーイ 2013年06月10日号が発売されました。
今回は「加藤嘉一の逆に教えて!!」の記念すべき第100回です。

週刊プレイボーイ - 2012年6月10日号

チャールズ・ダーウィンにより「進化論」に大きな影響を与えたガラパゴス諸島。
そこは日本という国家の将来を考える上で、生々しいヒントが転がっていました。
(本文より抜粋)


なお、過去のコラムは以下のサイトから読むことができます。

日経プレミアPLUS

2013.05.28

加藤嘉一が連載している日経プレミアPLUSの最新号が現在発売中です。

日経プレミアPLUS - Vol.8

中国激動の転換期を往く
「習近平・李克強政権の行方を読む」

是非ご覧ください。

祖国の故郷にて、富士山を見上げながら

2013.05.27

みなさんこんにちは。加藤嘉一です。

先日、名古屋に赴いてきました。
名古屋に行くのは高校の修学旅行以来11年ぶりでした。

朝方、名古屋城のまわりをランニングしました。
空気もよく、走るのに適した環境だと感じましたが、ランナーのほとんどが高齢者で、
僕が日ごろボストンで見かけるような、若年層が必死の形相で己を
追い込むような情景は見られませんでした。

日本の社会では若者が忙しすぎるのでしょう。
何に忙しくしているのかは別として、若い時期に健康、体力、
思考などを含めた自己管理に注げる時間と空間が相対的に限られている日本の現状は残念です。
グローバルにランニングブームが巻き起こっているいまこそ、
ぜひ日本の若い世代もランニングというソフトパワーを通じて世界に飛び出してほしい、
そのプロセスは必ずや日本をもっと魅力的で、豊かな社会にさせる。

そんなことを考えながら名古屋の朝を堪能していました。

今回は愛知大学現代中国学部におけるワークショップに参加させていただきました。
先生方、学生さん含めて、中国問題の研究や教育にとても熱心で、
当事者意識をもって取り組んでおられました。
夜の懇談会でも、学生たちと本音ベースの交流ができ、僕も多くの刺激をもらいました。

翌日は企業経営者の方々と「揺れる巨人は何処へ」というテーマで 交流させていただきました。
みなさん中国・中国人と深い付き合いがあり、気合いで中国問題と向き合っておられました。
人生の先輩方と中国の現場に光と影を当てた議論ができたことは大きな収穫となりました。

名古屋名物の「ひつまぶし」もとてもおいしかったです!

愛知、名古屋は日本が中国と付き合ううえで、日本人が中国問題を考えるうえで
ひとつの戦略的拠点になると認識できたことが最大の収穫でした。

名古屋でお世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
必ずまた帰ってきますので、そのときはまだ宜しくお願い致します。


加藤嘉一 祖国の故郷にて、富士山を見上げながら

東京の片隅にて

2013.05.22

皆さんこんにちは。加藤嘉一です。

昨晩道中におけるいくつかのトラブルを何とか乗り越え、無事帰国いたしました。
羽田空港に到着して、少し呼吸をして、辺りを見回しただけで、
心の底からこみあげてくる安心感があった。
やっぱり僕は日本人なんだなということを今さらですが実感しました。
日頃外の世界でどれだけ葛藤しても、ボロボロになっても、
帰ってくる場所があるということは幸せなことです。
それだけで、僕は豊かになれる。

今回の一時帰国では、いくつかの講演会、各種打ち合わせなどかなりタイトなスケジュールですが、
可能な限り飲酒を控え、日々ランニングをこなして体調管理に一層注意していきたいと考えています。

日本社会はアベノミクス効果で変化の兆しありとのことですが、
日常レベル、人々の皮膚感覚で如何なる手応えがあるのか、仕事の合間にウォッチし、
また海外の人たちに発信できるように知見を蓄積していきたいと思います。

乾燥したボストンに比べて、東京は湿度が高く、汗が噴き出してきますね。

夏が好きな僕にとって、気持ちいい限りです。


2013年5月21日 東京の片隅にて

ダイヤモンド・オンライン

2013.05.21

ダイヤモンド・オンラインの加藤嘉一の連載が更新されました。


加藤嘉一 「中国民主化研究」揺れる巨人は何処へ

第4回:致命的に欠落している中国政治の「法の支配」 それなくして持続可能な「正当性」は得られない

本連載では政治学者フランシス・フクヤマ氏の学説に言及してきた。
今回、フクヤマ氏が「現代政治システム」構築の必要十分条件として掲げる3つの要素が
昨今の中国社会でどのように機能しているのかを考えてみたい。

是非ご覧ください。

講演会のお知らせ

2013.05.20

5月23日(木)、名古屋・ウィンクあいちにて加藤嘉一が講演を行うこととなりましたので、
ご案内させていただきます。


【日程】
2013年5月23日(木) 14:00 - 16:00 (13:30受付開始)
【会場】
ウィンクあいち 1002号室会議室(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
【講演テーマ】
揺れる巨人は何処へ? ~新政権下で中国は変わるのか?~
【主催】
株式会社スバルコーポレーション、株式会社超海


お申込み及び講演会の詳細は、こちらをご覧ください。

ボストンケンブリッジの自宅にて

2013.05.16

皆さんこんにちは。加藤嘉一です。

僕が日本を離れて10年になります。

この間北京を中心に、自分なりに「現場」を探しながら日中関係を見てきました。

反日デモを初めて現場で目撃した2005年4月、小泉政権時代、漁船衝突事件が起きた2010年、
尖閣諸島をめぐる情勢で荒れた2012年。
日中関係、日中交流という大きな歴史的流れ・枠組みの中で言論を発信してきた人間として、
苦しく、厳しい時期もたくさんありました。
というか、ほとんどでした。

ただ、アメリカに渡って、視点を変えて太平洋の向こう側を眺めるようになった今ほど
日中関係の行方を危惧することはありませんでした。
尖閣情勢を巡って、昨今の危機的状況を打破する政治的戦略、外交的落としどころ、
民間の知恵はいまだ探し出せていません。
企業、文化、青少年交流はそれでも続いていますが、殺気立つ政治的関係を前に、
民間人の努力や文化交流のチカラがどれだけはかなく、切ないものであるかを、
これまで僕なりに経験してきました。

長いトンネルを抜けるには、官民双方の戦略と努力が必要なのは言うまでもありません。

僕が近年見て、考えて、国交正常化40周年の年に谷底に落っこちたかに見える
日中関係の現状と展望を分析すべく、米ニューヨークタイムズ中文版に寄稿しました。
タイトルは「2005~2012:日中関係は何故ここまで和解できないのか?

昨今の尖閣情勢を含め、日中がなかなか和解できない戦略的理由と時代的背景を5つ挙げました。

あえて、原文にある文言を日本語+英語で紹介します。

1.情報の非対称性ー事実を巡る共有が出来ていないこと
    (Information asymmetry: Lack of mutually agreed facts)
2.外交的なミスコミュニケーション及びミスパーセプション
    (Miscommunications and misperceptions in diplomacy)
3.日中両国における政府の統治能力低下とナショナリズムの台頭
    (Rise of nationalism and decline of political governance in both countries)
4.東アジアにおけるパワーバランスの歴史的変化
    (Permanently shifted balance of power in East Asia)
5.政府外交と市民社会の乖離
    (Disengagement of civil societies in political dialogue)

1972年~2012年の40年間は「国民国家」(Nation State)における
後ろの部分ー「国家間関係」を正常化し促進するプロセスでした。
節目の年を迎えたこれから、2012~2052年の40年間は、
前の部分ー「国民間関係」を正常化し、促進していくプロセスだと思います。
これまで民間交流が疎かにされていたというわけではありません。
我々の先人が血のにじむような努力をされてきたからこそいまがあります。
しかし、これまでの40年間、日本人と中国人が本当に互いを平等に尊重し、
同じ目線で交流をし、相互理解と相互信任に務めてきたかというと、疑問符が付くでしょう。
日中の国力が歴史的に類を見ないほど均衡する今こそ、両国民が対等な立場で交流し、
等身大の相手、そして本当の自分を理解する時代です。
遠慮と忌憚のない率直なコミュニケーションが真の相互理解を創出すると僕は考えています。

これから40年かけて、日中間で心の正常化を図るのです。

これからが本当の勝負です。


2013年5月14日 ケンブリッジの自宅にて

週刊ダイヤモンド

2013.05.13

現在発売中の週刊ダイヤモンド 創刊100周年記念号に加藤嘉一が寄稿しています。

週刊ダイヤモンド - 2013年5月18日号

World Scope from 中国:
「成長減速は想定内“李コノミクス”の鍵握る都市化政策」

是非ご覧下さい。

ダイヤモンド・オンライン

2013.05.07

ダイヤモンド・オンラインの加藤嘉一の連載が更新されました。


加藤嘉一 「中国民主化研究」揺れる巨人は何処へ

第3回:ついにタブー「天安門事件」の論考までも黙認 西側言説“輸入”で習近平が得たかった正当性

2012年10月、かつて「共産中国の崩壊」を説いたフランシス・フクヤマ氏の
『政治秩序的起源?従前人類時代到法国大革命』(広西師範大学出版社)が
中国共産党18党大会が開催される直前に出版された。
これは、何を意味しているのか?

是非ご覧ください。

『学生限定 講演会』のご案内 【受付終了】

2013.05.02

この度、加藤嘉一による学生限定の講演会
「米中二大国の狭間でどう生きようかー中国から米国へ渡る中で考えた日本・日本人の戦略」を
開催させていただくことと致しました。

≪加藤嘉一からのメッセージ≫

皆さんこんにちは。加藤嘉一です。
中国で約9年間暮らし、今は米国を拠点に活動しています。
所属するハーバード大学では米中関係と中国問題を研究していますが、
日本の存在感が薄れていくのを実感する日々です。
私にとって2013年は日本を離れて10年目の節目の年。
構造的矛盾を抱えながらも前進する米中二大大国の狭間で日本はどういう戦略を取るべきか。
日本人は何をすべきか。
10年分の思いを込めて、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
日本でお会いしましょう!

2013年4月15日 ボストンローガン空港にて

多くの学生の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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≪開催日時≫
平成25年5月28日(火)19:00~21:00

≪開催場所≫
東放学園 映画専門大学院大学
(東京都渋谷区本町3-40-6 都営地下鉄大江戸線「西新宿五丁目」駅下車徒歩3分)
地図はこちら

≪題目≫
「米中二大国の狭間でどう生きようかー中国から米国へ渡る中で考えた日本・日本人の戦略」

≪参加資格≫
学生限定(高校生、大学生、大学院生、専門学校生、留学生)

≪定員≫
100名(先着順)

≪参加申込方法≫
参加費: 無料
申込方法:
■お申し込みフォームにて必要事項をご記入の上、お申込み下さい。
■申込順に受け付け、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
  (締め切り以降のお申し込みの場合には、その旨ご連絡させていただきます。)
■お申し込みされた方にはEメールにより【受講票】を送信しますので、
  学生証と2点揃えて当日会場の受付にてご提示下さい。
申込受付開始: 5月2日(木)
申込フォーム: こちらからお申込み下さい。 お申し込み受付は終了いたしました。

≪留意事項≫
■当日のお席は先着順を基本とします。
  状況によっては立ち見となることもございますが、予めご了承ください。
■会場内でのカメラ、ビデオ、レコーダー、携帯電話等による撮影・講演音声の録音は原則として禁止します。
■講演の会場を提供いただいている東放学園様は本講演の運営には全く関与されておられません。
  いかなるご照会もされないようお願いします。

≪お問い合わせ先≫
株式会社ピー・ディー・ネットワーク内 加藤嘉一中国研究会・事務局
電話:(03)5405-2705
ファックス:(03)5405-2706

ボストンケンブリッジの自宅にて

2013.05.02

皆さんこんにちは。加藤嘉一です。

ボストンもだいぶ暖かくなり、暮らしやすくなってきました。
朝晩はまだまだ上着をはおらないと寒いですが、日中には春の息吹を感じられます。

先週末、大学のあるケンブリッジからボストン市内へ赴きました。
ボストンマラソンのゴール付近で、死傷者を追悼する広場が自発的に形成され、
そこにはシューズ、花、横断幕などが捧げられていました。

「今回のテロ事件を忘れずに、ボストニアンが心を一つに未来へ進んでいこう」

そんな強い意志を感じました。
アメリカ市民の人道主義を肌で感じた次第です。

街には

Boston Strong.

We are one Boston.

といったスローガンが至る所で見受けられます。

ボストンマラソンという歴史あるイベントで起きたテロ事件。
ボストン市民は永遠に忘れないでしょうし、これからまだまだ総括の作業は続いていくのでしょう。

僕自身、この瞬間にボストンに身を置いた一人の人間として、
現実から目をそらさず、歴史の変わり目に献身していきたいと考えています。

 

2013年5月1日 ケンブリッジの自宅にて